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2021年5月 8日 (土)

アルプスの若大将

今日はお休み。天気も良かったんで高校野球の春季大会でも見に行こうかとも思ったんですけど、結局面倒だったんで行かず。

で、何をしていたのかというと結局家でゴロゴロしておりました。

片づけをしたり、家の周りの草むしりをしたり。

結構つまらん休日の過ごし方をしてしまったものだ。

 

話は変わって、3月に俳優の田中邦衛さんがお亡くなりになりました。

北の国からなどでいい演技をされておりました。私も好きで北の国からは何度も見ました。

どちらかというと二枚目俳優というよりはわき役として活躍することが多かったのですが、死に際して追悼番組などもいくつか放送されておりました。

印象に残るのは仁義なき戦いのちょっと情けない槇原を演じておられましたが、金子信夫演じる組長の腰ぎんちゃくの役が実に板についておりましたね。

そういえば仁義なき戦いに出演していた名優の数々もずいぶん鬼籍に入ってしまわれました。金子信夫、松方弘樹、菅原文太、渡瀬恒彦、成田三樹夫、山城新伍、丹波哲郎、梅宮辰夫などなど。寂しくなります。

もう北大路欣也さんと千葉真一さんなど生きておられる方も少なくなりました。

「北の国から」「仁義なき戦いシリーズ」と並んで田中邦衛さんの代表作と言えるのは「若大将シリーズ」ですね。

加山雄三さん演じる若大将の同級生の石山慎太郎役を演じておりました。若大将に対して青大将というちょっと道化な引き立て役でした。

若大将シリーズはまだ私が生まれる前の作品なのですべては見ていませんが、先日「アルプスの若大将」が放送されておりまして、録画したものを見ました。

若大将がスイスのツェルマットへスキーに行き、そこでパンナム航空の駐在員のマドンナの澄子と出会って・・・というお話。

そういえば澄子を演じられました星由里子さんも数年前にお亡くなりになっております。

たまに昔の映画なども見ますけど、星由里子さんは本当にマドンナでございますねぇ。

スキーをテーマにした作品なのですが、ヨーロッパや苗場での大掛かりなロケをやっておりまして、当時の日本映画とすれば金かけてんなって映画ですね。

トニーザイラーが特別出演しているのも面白い作品です。

昔の日本のスキー文化が見られる作品ですね、道具やゲレンデの様子など。

横で見ていた息子が、「これがシングルリフト?」って言ってました。息子は3歳からスキーを始めてスキー歴は10年を越えておりますがまだ実際に運行しているシングルリフトは見たことがありません。現役で動いているシングルリフトはほとんどありませんからね。Alpwaka 「滑りまくり歌いまくる加山雄三!」「ヨーロッパ大ロケ敢行!」

1966年といえば昭和41年。まだ円相場は1ドル360円の固定相場の時代です。東京の大学生の加山雄三がヨーロッパにスキーしに行くなどは今から考えたらとんでもない話。

大卒の初任給が25000円程ですからドルに換算すると約70ドル。GHQによる海外渡航制限がようやく自由化されたばかりくらい。

当時のヨーロッパに行く費用と言えば現在の価値に換算すると700万~800万円くらいはかかったはずである。

当時の若者がヨーロッパでスキーをする加山雄三をどんな目で見ていたのかは生まれてもないからわからないが、今でこそ古臭いスタイルで道具もしょぼいのだが、当時流行の最先端のウェアに身を包んで、最新の板を履いて、ヨーロッパのマッターホルン、モンテ・ローザを望んだ雄大なゲレンデをバックにギターで甘い歌声で「モンテ・ローザ」を歌うのである。

今見ると非常にばかばかしくて笑えるシチュエーションなのだが、これを当時の目線で見るとどうだろう。

スゲー!もう輝くばかりのスターのオーラ出まくり!

今でこそ全然珍しくとも何ともないのだけど、ヨーロッパアルプスの雄大なスキー場に度肝を抜かれた人は多かったはずだ。

ホテルの豪華な事。1961年に日本のスキー客はようやく100万人を超えレジャーブームの到来によってようやくスキーが庶民のものになりつつあった時代である。

だがスキーはまだまだ今に比べるとセレブな遊びである。板なんて初任給の1.5~2倍しましたからね。

スキー場のそばの民宿に泊まって狭いゲレンデで短い距離を繰り返し滑っていた日本人にとってヨーロッパアルプスの風景はスキー文化でいうと遥か先を行く未来の姿だったと思う。

まだまだ大型のリゾート型スキー場というのは日本には登場しておりませんからね。ちっちゃな木を切った斜面に1本、2本のリフトがあってみたいなスキー場が大半の時代。

もうまったく追いつけるはずのない私の子どもの頃の21世紀の鉄腕アトムや、ドラえもんが生まれたような夢の世界のイメージに近いかも。

1956年の経済白書で「もはや戦後ではない」との有名な言葉があるが、まだまだ1966年には戦後という事を世の中は当然引きずっている。

まだ沖縄は返還されてはいないし(1972年返還)、先ほども言ったようにドル相場は固定。海外渡航制限も解かれたばかり。

これの映画を見た人は、ヨーロッパアルプスのスキー場を見て「こりゃぁ、戦争に負けるわけだわ」というお約束のセリフを言ったはずだと思う。

海外に行く人なんてまだまだ少なかった時代、女性でありながら海外の航空会社の現地駐在員としてスイスで働く星由里子。

この設定がどんなにとんでもない設定なのかは今の物差しでは測れないだろう。もうエリート中のエリート。しかも若くて美しい。

それが加山雄三と今度はローマの街を赤いオープンカーに乗って走るのである。ヨーロッパをまたにかける大活躍。

フランスから日本来た女性セリエンヌ役のイーデス・ハンソンさんは歳を経た今でもお美しいです。

今見ると、完全にお笑いのコミック映画に見えないこともないのだが、すぐに「そんな奴いるわけないだろ」とか「現実的じゃない」などリアリティーのなさを批判されてしまう今だけど、当時はまだ映画の中に出てくるのは銀幕のスターだったんだなって思いますね。

スターなんですからいいんです。生活感なんてスターにあっちゃいかんのです。

突然ギター出して歌っちゃうんです。

銀幕のスターを人間だなんて思っちゃいかんのです。あれはドラえもんなんだと思ってみると少し得心が行くのかも。

そこに青大将が人間臭さでアクセントになっているのですね。

まっ正面から見ると今ではしょうもない映画なんですけど、少し別の角度から見ると楽しめましたね。

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