« 山形市内ぶらぶら散歩 | トップページ | 蔵王温泉スキー場2019.3.2 part.1 »

2019年3月 3日 (日)

山形駅あたりぶらぶら散歩

続きです。

最上義光歴史館を後にして今度は山形駅前に向かいました。山形駅前から伸びる山形駅前大通りを目指します。190301162947513_photo
山形市公園通りとよばれる通りらしいです。綺麗に整備され、歩道にはこのようなオブジェがいくつも置いてあって歩行者の目を楽しませてくれます。

この通りにはNHK山形放送局があります。豊烈神社という神社もあります。この神社は幕末に山形藩主になり近江浜松藩から転封された水野氏によって作られたそうです。水野藩祖水野忠元を豊烈霊神、水野家中興の祖水野忠邦を英烈霊神として祀っているそうです。

水野家は水野忠精が山形藩に入り奥羽列藩同盟に加わり、新政府軍に降伏、二代山形藩主水野忠弘の時に天領となり山形藩は消滅。山形最後の藩主になったのが水野家です。

水野家というと、徳川家康に仕えた譜代の名門で、幕府の要職を歴任した家柄であるので、薄っぺらい歴史認識の私なんかにすれば、なんで水野家が出羽に?と思うのであるが、実は水野家出羽山形藩主となった水野忠精とはあの有名な水野忠邦の息子なのです。

水野忠邦というと、天保の改革を行った老中として有名です。一般の人なら「遠山の金さん」で有名な遠山景元を登用した人物として有名。結局天保の改革は綱紀粛正や風俗取り締まりなどで民衆の評判はすこぶる悪く、それと対立した遠山景元が民衆の支持を得て、後に「遠山の金さん」のモデルになるなど、その引き立て役みたいになっちゃった感ありますね。

水野忠邦は歌舞伎を取り締まったので、後世それに反対した遠山景元が主人公の歌舞伎が演じられ、金さんが生まれたというわけですね。

天保の改革は貨幣の改鋳でインフレを招くなどで水野忠邦は失脚。忠邦は無能な老中の様な悪名を被ったちょっとかわいそうな人ですね。

当時は天保の大飢饉。大塩平八郎の乱。海外ではアヘン戦争など幕府の屋台骨を揺るがす大問題が続出。諸藩は困窮極め、徳川宗家も家斉の死去など、問題山積のどうしようもない時期で、その時に上手くいかなかったからダメな奴みたいな感じですが、誰がやってもダメだろという状況。それゆえに忠邦の評価についてはいろいろありますね。

と、長くなりましたが、その息子忠精が山形に来たのは、親父の失脚に伴う左遷というわけでございます。そんな事もあり、戊辰戦争の際は山形藩は奥羽列藩同盟に加わったもののすぐに降伏して、領地が焦土と化した会津のような惨劇を免れました。

とまぁ、話が膨らんでしまって長々と書いてしまった割には、写真がないという(失敗した)。

新しい土地に行くと、これなんだろなぁと思って歴史とか調べるんですが、それもまた楽しいものです。水野忠邦と山形の関係なんて全然知らなかったなぁ。勉強になりました。それで勉強したら忘れないように書いてみました。

山形駅に再び足を向けます。実は私はまだ10代だった頃の約25年あまり前に一度山形市内に宿泊して駅前を歩きました。1993年の冬のことです。1992年に山形新幹線が福島~山形間で開通しました。駅ビルがそれにあわせて建築途中で、山形駅を貫通する全天候型東西連絡道路「アピカ」もまだできておらず、現在のステーションビルもまだ完成してないという山形駅の歴史の転換点でした。

まだ昭和な感じの古くさい商店街だった記憶があります。今は再開発ですっかり様変わりしてしまって当時の面影があまり残っていません。190301163412807_photo
ちょっと昔の雰囲気。190301163613039_photo
確か、この写真奥の本屋に昔入ったかすかな記憶が・・・。でも回りのお店はすっかり変わっていると思います。190301163937250_photo
山形駅前に到着。駅前の通りは全く別の街に来たと思うくらい様変わりしています。

歩き疲れたので、山形駅の中のコーヒーショップでコーヒーを飲みながら、店内にいる高校生が話している言葉などを聞いて山形を感じていました。190301172930159_photo
山形駅を貫通する自由通路(アピカ)を通って駅の西口に向かいました。高校の卒業式シーズンなのか、花束を持った高校生などが歩いていました。

霞城セントラルに登って最上階の展望台に行ってみることにしました。最上階24階に展望台があります。エレベータは無料。太っ腹。190301173811738_photo
北側に先ほど歩いた山形城跡が見下ろせます。190301173458142_photo
南東側の駅前から奥の蔵王方面。まずまずの天候で、周囲の山が見渡せてラッキーでした。

丁度夕食の時間だったので、せっかくだから山形の郷土料理を食べようと思い、そんなメニューを出している居酒屋に行きました。190301175409330_photo
生ビールと山形料理のコースを注文。やっぱり山形と言えば芋煮でしょと言うことで芋煮を食べました。菜の花のからし和え、山形のもう一つの名物こんにゃくということで、青野こんにゃくの刺身。山形牛の佃煮。塩漬けリンゴチーズの4品。

ビールを飲んだら、山形の銘酒を楽しもうと言うことで、2杯目からは日本酒にしました。190301180654507_photo秋田で飲んだときもそうなんですが、種類ありすぎて悩んでしまいます。鶴岡市の亀の井酒造の「くどき上手純米吟醸」のもっきりをチョイス。フルーティーな甘みとさらっとした口触り。飲みやすいお酒。いやぁ、秋田の酒も美味かったけど、山形のお酒も負けちゃいませんね。でももっきりは升の方が好きだなぁ。190301182528672_photo
山形牛の串ステーキ。山形と言えば米沢牛が有名ですが、山形牛も有名。めっちゃ高くて、こんなちょっとでも嫁さんには言えないような値段しちゃうんで、これくらいで精一杯。口の中でふわっと溶けて消えていきました。190301183210257_photo
山形名物五品盛り。「玉こんにゃく」。「菊の酢の物」。「だだちゃ豆」。だだちゃ豆って知らなかったのですが、庄内地方で取れる枝豆の品種だそうな。「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」という意味らしい。

さらに「しそ巻き味噌」。しそ巻きは山形と言うよりは東北地方でよく食べられる料理ですね。

そして真ん中のが「だし豆腐」。よく分からなくて店員に聞いたら、豆腐本体が「だし豆腐」という名の豆腐なんではなくて。豆腐の上にかかっているのが「だし」というものらしい。つまり「だし」が上にかけてある豆腐が「だし豆腐」というものらしい。「出汁」≠「だし」。

じゃぁ「だし」ってなんなのさ?というときゅうり、茄子、みょうが、しぞ、昆布などを細かく刻んだ浅漬けの事らしい。で、特定のものを指すのではなくて、そういった類いのものという曖昧な感じのものだと理解する。ご飯にかけてもよし。そのまま食べてもよしみたいな万能食材なのかな?190301185850324_photo
そして最後の締めは「冷やし肉そば」。山形の河北町あたりで食べられるB級グルメだそうな。要は冷たい肉そば。鶏出汁に鶏肉というのが定番だそうな。

とまぁ、こんな感じで山形の名物を堪能。お酒もあって気持ちよくなりました。山形県とひとくくりに言っても、広いですし、名産も多い。特に山形は藩政時代には山形藩、米沢藩、上山藩、天童藩、新庄藩、庄内藩などいくつもの藩に分かれており、文化も風習も結構異なっていますから。

というわけで、まだまだ山形と言えば美味しいものもたくさんあるのですが、一食で何とかしようとしてもそれは無理というもの。今回はこの辺りでお腹も一杯になったので満足のうちに終了。190301192951106_photo
夜の駅西、霞城セントラル。駅西はまだまだ開発が進んでおり、現在東北最大級の大ホールを持つ山形県総合文化芸術館の建設工事が続いていました。

駅西は現在はビジネスホテルが建ち並んでいます。しかし、一体どうやってこんな風に街を一新することが可能だったのかと思うと、昔は大きな工場と、JRの土地があってそれを無くして開発したらしい。

それで納得。だいたい地方の駅の裏と言えば、呑み屋やら古くからある住宅やら、到底立ち退かすのが困難なようなものがぎっしり雑多に詰め込まれているもんなので、一気に開発が進むなんてことはまずない。

その面で言えば、山形駅西の開発の一度に作っちゃった感のスピードが頷けます。

25年前と言えば随分昔な気もしますが、たったのそれだけの期間で、風景が一新するような開発を、県庁所在地の主要駅のそばでやるなんて言うことは普通不可能でしょうからね。

私のように知らない人が来たら驚きますよ。大火事で全部焼けちゃったんじゃないか?とか思うくらい。

そんな新しい街を夜風に吹かれながらホテルに向かって歩いて帰りました。詳しいいきさつや経緯はしりませんが、山形市はそんな恵まれた状況を有効に使えたのですかね?

まず滅多に来ることのない街山形。通過するようなことはあると思いますが、泊まるようなことは今後一生ないかもしれない街。時間は少なかったですけど、ゆっくり歩いて、いい思い出が出来ました。Yamagata190301
今回歩いたルートです。

|

« 山形市内ぶらぶら散歩 | トップページ | 蔵王温泉スキー場2019.3.2 part.1 »

おでかけ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 山形駅あたりぶらぶら散歩:

« 山形市内ぶらぶら散歩 | トップページ | 蔵王温泉スキー場2019.3.2 part.1 »